はじめまして、水間焼陶主、伏原博之です。 大阪南部に位置する貝塚市、和泉葛城山の麓で開窯して36年。一貫して「暮らしの器」を作って参りました。 故郷でもある泉州で作陶活動を志して以来修行時代も含め半世紀になりました。数々の器を作り、また多くの皆様との交流を通じ、色々な食器を生み出すことができました。 大阪府下では唯一の工芸としての「器工房」だと思います。 地域の歴史伝統を踏まえ、尚且つ今という時代の器を提供して参りました。 私たちの作る器は、今を生きる器だと思って居ります。器の特徴として、「かるみ」を重要視して居ります。ただ単に不自然な軽さではなく、器として用の美しさを追求してたどり着く「かるみ」まで作りこんできました。 例えば私は日本人の心の器の原点は、両手を拡げた形だと思っています。その掌にそっと水を汲んで飲んだ時の感覚が、器と体と水が一つになったシンプルなこれこそ器の究極の形だと思います。 私たちが日々心がけている事は、生活とひとつになった器作りです。
どうか私たちのこころが届きますように、これからも一層の御ひいき承り、愛される器作りを志して参ります。今後とも宜しくお願い致します。